各自配られたポチ袋を持ち、指定された場所へと向かう
しかし真田の気の抜けた声に一同の足が止まった
『あ…あれ?』
人数分用意された花の種は確かに全員に行き渡った
しかしそれを配っていた真田の手にもうポチ袋は残っていない
つまり真田本人の花の種が無かったのだ
『あ、じゃーこれどうぞ』
真っ先に自分の種を差し出したのは正義だ
『でも…それじゃ星野さんの分が…』と渋る真田の手に正義はポチ袋を握らせた
真田が皆に配った花の種は殿町の市町から貰ったものだった
ボランティア団体といっても許可なく街に花を植える事は出来ない為、市町に相談した所、快く許可がおりた
なんでも今日は殿フラワーロードでイベントがあり、来客者に花の種を配るというイベントが行われているらしい
正義はそこに行けば花の種があると知り、急いで殿フラワーロードに向かう事にした
予定として夕刻までには種を植え終える予定なので、あまりのんびりはしてられない



