「・・・いらっしゃいませ。

よろしければ窓際のお席が空いておりますのでそちらはいかがですか?」




「「「お願いしま~す!」」」






私たちを見て一瞬片眉が上がった緒方さんに案内されて人気の窓際の席に案内された。


やっと緒方さんと沙羅を会わせれてご満悦のリオくん、レオくんと、窓際の席に座れることが嬉しい私の声は揃ったけど、沙羅はそっぽを向いたまま。


でも決してイヤな時の表情でないことは私ですらわかるんだから、レオくん達も気付いてるはずよね。



メニューを渡され、それぞれ好きなものを頼み終わった時に理恵さんが来た。





「今日はお揃いなのね。」



「お久しぶりです。部活が忙しくてなかなか来れなくてやっと来れました。

隆聖さんは微妙な顔してましたけどね。」



「あら、そう?後輩の接客なんて照れくさいのかしら?」



「いや、それだけじゃないんです。実は」



「利央!」




低めの沙羅の声でリオくんが停止。


その様子を見た理恵さんたら




「なるほどね。沙羅ちゃん、何となくわかっちゃったわ。」