「そう、それでいいんですよ」 『えっ……?』 驚いて目を見開くと、ぼやけた視界の中に笑顔を見つけた。 “それでいい”って……どういうこと? 疑問に思いながらもそれを口に出せずにいると、鈴沢さんは静かに語り始めた。 「ファンにとってアイドルとはどんな存在だと思いますか? 憧れ、夢、尊敬の対象、或いは理想そのもの。 確かにそう答える人もいるでしょう。 でも、私たちファンの多くには少なからず、アイドルを自分の支えにしているところがあると思うんです」 ……“支え”?