それから約一月半後、四十九日の前夜。
俺はあれから一度も学校に行く事はなく、朝起きて夕方まで自宅で過ごし、いい時間になればバイトに向かう。
高校生でありながら、フリーターの様な生活を送っていた。
俺のバイトは夜九時半で終わり。県内でも随一と言われる程きらびやかな夜の街にあるコンビニから、少し外れた家に帰る。
家に近付く程に、少しずつ街頭も減って行くのだが、それがまた寂しい。
……ガチャ。
「……ただいま」
「お帰り!」
明るく迎えてくれる母。しかし、それに答える元気はない。
「疲れたでしょ?今日はすき焼きだよ!」
何ですき焼きなんだ。祝い事があるわけでもないだろうに……。
「ごめん……食欲ないんだ。もう寝るよ」
母が腕によりを掛けた料理。俺を元気にさせたいのだろうが、それを配慮するだけの気力も起きない。
俺は、完全に無気力な人間となっていた。
俺はあれから一度も学校に行く事はなく、朝起きて夕方まで自宅で過ごし、いい時間になればバイトに向かう。
高校生でありながら、フリーターの様な生活を送っていた。
俺のバイトは夜九時半で終わり。県内でも随一と言われる程きらびやかな夜の街にあるコンビニから、少し外れた家に帰る。
家に近付く程に、少しずつ街頭も減って行くのだが、それがまた寂しい。
……ガチャ。
「……ただいま」
「お帰り!」
明るく迎えてくれる母。しかし、それに答える元気はない。
「疲れたでしょ?今日はすき焼きだよ!」
何ですき焼きなんだ。祝い事があるわけでもないだろうに……。
「ごめん……食欲ないんだ。もう寝るよ」
母が腕によりを掛けた料理。俺を元気にさせたいのだろうが、それを配慮するだけの気力も起きない。
俺は、完全に無気力な人間となっていた。


