――通夜。


アサミという人間が、こういう場所で現れている様だ。集まった面々を見るとしめやかさという物をまるで感じない。


同窓会の様だ。


久しぶりの再開に盛り上がる奴ら……


ケラケラ笑ってる奴ら……


アサミとしてはこの方がいいのだろうが、ハッキリ言って俺は、そういう気分ではない。


隣に座るゲンキに声もかけず、俺はアサミの霊前へと向かった。