「ま、ハッキリしないアンタにはアサミちゃんが一番なのかもね」


そうあって欲しいと思ってるクセに……。


「そうかもね」


少し笑いながらそう言うと、俺は食事を済ませ、自分の部屋へと向かった。


まぁ、深い意味を持った告白とは違う。


アサミも知っているであろう俺の気持ちを、ただ形にするだけの事。


今まで保っていた二人の関係は崩れるわけじゃない。


今日はあまり考えずに、眠るとしよう……。


――それは忘れもしない、俺達二人が永遠を創る前の日。四月二十日の事だった。