「大体なぁ、そういうの良くないって!絶対良くない!」


割と古い考えの俺。チャラチャラしたのはあんまり好きじゃない。


「友達でも恋人でもなくて、それでも別れられなくて……って事は、関係があるって事だろ?!」


いきり立って大声を出すと、アサミは涙目になりながらも小さく頷く。


「だって……」


何か反論しようとするが、それも力がない。というか、それ以上聞きたくない。


「だってじゃねぇって!そういう軽いの好きじゃないんだよ!どうしてそんな風になっちゃったんだよ?!」


酒の力は恐ろしい。普段言えない様な言葉がポンポン出てくる。


正直、「言ってやった!」ぐらいの気持ちだったが、アサミにとっては大きなお世話だった様だ。


さっきとはガラリと変わった表情で俺を睨む。