アサミは、アイに嫌な想いをさせたくないから、俺から離れた。


離れた。


離れた?


俺の事を思って?


「バ〜カ……間違ってんだよ、お前」


自然と右手の親指は、左方向45度へ上昇。


勝手に圧力。


トゥルルルル……トゥルルルル……


『もっし〜』


「もっし〜……じゃね〜よ。大体お前間違ってんだ。友達が身を引いてどうする。身を引く?なんだそれ。意味不明もいいとこだ。まずまずに於いて……」


一年越しの文句は留まる事を知らない。もはや暴れはっちゃく。


『……ぐすん……』


しまった。言い過ぎたか?