喫茶店から出て、すぐに見えるアーケード。


アーケードの中程に差し掛かった頃の事。


「ん〜……」


なにやらアイの様子がおかしい。


「どうした?小便か?」


「ちょっ……そんな大きい声で言わないでよ!」


アイが顔を真っ赤にして言う。


「トイレないかなぁ?我慢出来ない……」


「トイレ……トイレ……あぁ、あそこの薬局で借りて来なよ。俺ここで待ってるから」


「わかった!じゃ行ってくるね!」


そう言うと、アイは大急ぎで薬局に入って行った。