アイも流石にそんな攻撃をいつまでも堪える事は出来ず、ついに笑い出す。


「アハハハハッ!もうやめてよ!……アハハハハッ!」


どうやらそれもアサミの計らいだったらしく、


「ねっ、アイちゃん。アタシ由ちゃんとは何でもない、ただの幼なじみだから心配しないで!」


と言うと、アイはホッコリ微笑んで、こう返した。


「ん!わかったぁ!」


全く……昔っからアサミという奴はフランクと言うか、人なつっこい。


いつもそう。自分が仲良くなりたいと思ったら、相手の心にスルリと入り込む。


友達作りがうまいんだ。


そんなアサミを、俺は決して嫌いじゃない。


もちろん変な意味じゃなく、いち友達として。