ピンポーン、と一つ家にこだましたまま静まるインターフォンは、なんとも控えめな鈴木らしい。 「季都々、来たみたいね」 「だね」 一緒に部屋を出たはずなのに、荒島は洗面所へ、私は鈴木たちの出迎えへ。 「照れ屋ー」なんて茶化せば、「お黙り」と、額を小突かれた。 「おはよう、あみちゃん」 がちゃりとドアを引けば、私を安心させてくれるもう一つの笑顔。 私は多分ソーラパネル。 そしたら貴女たち二人は太陽なの。 素敵な関係だと思わない?