慎吾が答える前に制した。



『慎吾はこうも言ったよ。
私たちのどちらかに
他に好きな人ができたらゲームオーバーだって。

慎吾がしてることは、ゲームオーバーじゃないの?
私はもう…要らないじゃん。』



「佳乃、なに言っ」

『もうおしまい!
バイバイ。』





私は

一方的にドアを閉めた。




胸が苦しかった。



たとえ遊びでも

私は楽しかったから。





慎吾がいつもそばにいてくれて

色んな喜びやドキドキを知って

本当に楽しかったから。




だからこそもう


そばにいるのは辛い。




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