―― 「大丈夫? 痛かったろ?」 慎吾の腕枕は心地良い。 ずっとこうしてたいくらい。 肌と肌が触れることの 喜びを知った。 『…うん……大丈夫。』 お互いうっとりした目で見つめ合う。 「気持ち…良かった?」 くすっと笑う慎吾。 私は、ばかって言って 慎吾の胸板を叩いて恥ずかしがる。 「俺は気持ち良かったし、佳乃とひとつになれてすげー幸せ。」 慎吾って こんなことさらっと言う人だっけ? 『私もだよ。』 あー、 ずっとこうしていたいな。 大好き。 ほんとに 大好きだよ。 .