「待てよ、どこ行くの?」 “がしっ”と腕を捕まれる。 「あの…」 「こんなところに一人?」 「一人じゃありませんっ」 あたしの周りを囲む男たち。 「よく、見ると可愛いじゃん」 そう言って、顔を近づけてくる。 「やっ…」 あたしは、どうにか逃げようと、腕を勢いよく振り払った。 急に、あたしが暴れたからか、あたしの腕を離した。 それで、勢いよく走った。 だけど、 すぐに捕まってしまう。 「何だよ、この女っ」 「や…だ」