「ま、待ってよ…」 後ろからついて来る優芽。 でも、気がついたときには優芽の声が聞こえなくなっていた。 そして、後ろを振り向いても優芽の姿はどこにもいない。 「優芽、優芽ー!」 オレは、あたりを見回して大声を出したけれど、 優芽の声は、全然聞こえてこなくて。 「くそっ」 オレは、急いで走り、優芽の姿を探した。 優芽、ゴメン。 オレがあんなことをしなければ。 どうか、無事でいてくれ。