「千穂っ、どこに行くのっ」 「待って、もうちょっとで着くからっ」 着くって、どこに? 「あ、ここっ」 そう言って、千穂が指指したのは、 「えっ、待って。ここに行って、何するの?」 「決まってるじゃない。明日のあたしと優芽の服を買いにきたのっ」 千穂は、にこっと可愛らしい笑顔で微笑んだ。 でも、その笑顔でさえもあたしにすれば、 怖い… 「さ、行こっ」 あたしは、千穂に引っ張られるままにデパートの中へ。