隣のキミと

「分かったから。じゃあな」


「あ、うん。ばいばい」



少し、悲しそうにする優芽。


なんで、そんな顔するんだよ？



オレ、誤解するだろ？


優芽は、オレを好きなんじゃないのかって。



ばかだよな、オレ。


そんなこと、有り得ないし。



――――………



「お兄ちゃんっ」


“バンッ”


「結菜…。いつもノックしろって言っただろ？」


優芽を送って、家について自分の部屋にいると、



ノックもしないで妹の結菜が入ってきた。