隣のキミと

「……分かった。
つーか、おまえちゃんと走れるわけ?」



オレの言葉に、理解出来ない顔をしていた優芽。



だけど、急にオレの言葉に理解したかと思うと


「走れるよっ」


「ふ〜ん。
次がオレだから走ってくれないと困るから」


どうして、オレはこんな声しか優芽に言えないんだろう……


だから、どんどん優芽が離れて行くんだ


「走るし!
何なのっ!人がせっかく………っ」



「………せっかく?」



優芽の次の言葉が気になり、首を傾げると、優芽は「何でもないっ」と言った。