「別に、相談なんてないし」 偉そうにいう千穂に、言い返した。 「じゃあなんで時計をチラチラ見るわけ?」 つか、こいつ。 どこまで、オレを観察してるんだよ 「ただ、時間を確認してただけだし」 「そんなに何回も見る必要なんてないでしょっ」 「……ハァ、分かったよ、ホントのこと言えばいいんだろ」 なかなか食い下がらない千穂に降参をすると、嬉しそうに頷いた。 「は?」 集中出来なかった理由を話したのに、千穂は理解出来ないと言うように、目を丸くしている。