優芽と孝太が本屋に向かって仲良く歩いている姿を オレは、後ろから後を着いていく。 ……ホント、何やってんだ、オレ 自分がやっていることは、最低のことだと思うけど、 どうしても、優芽と孝太のことが気になる。 本屋に入って行くと、オレは優芽たちから見えないところから、 本を見ているふりをしながら、優芽たちの話を聞いていた。 『孝太くん、何買うの?』 『んー、参考書でも買おうかな』 『わ!孝太くんって頭良さそう』 『そんなことないよ』