「じゃあ、どっか出かけようか」 「えっ」 嘘っ まさか、孝太くんからお誘いが来るなんて。 「あ、嫌だったらいいんだけど」 孝太くんがフォローを入れてくれて、「ううん、行くっ」と急いでOKの返事をした。 「よかった、オレ、本屋で買いたい本あるんだ」 「分かった、付き合うよ」 きっと、孝太くんはあたしを気遣って言ってくれたんだ。 あたしを心配して。 だから、孝太くんにこれ以上、心配かけないためにも明日は楽しもう。