「それにしても、さっき玲央優しかったよね?」


「どこがだよ」


「だって、普段暗い中危ないだろなんて言わないじゃん」


やべ、


さっきは、優芽が帰ってしまうと思って必死だったんだよな。




「お前みたいなのろまが暗い中歩いてたら車にひかれちまうだろーが」


あー、また毒づいてしまった。



「なによー、それ。


普段、絶対言わないことを言ったから、あたしの中で大っ嫌いから普通になったのになー」



がーん。



うわ、今優芽が何気なく言った言葉がオレの心に突き刺さった。


オレ、そんな嫌われてたんだ………