「何よ、それっ」 あたしは、堪えきれない怒りのあまり、涙が零れた。 「さっきのは、悪かったって、からかいたくなったんだよ」 あたしが怒っているのに、平然としている玲央。 あたしだって、有り得ないって思ったけど、 それじゃあ、期待させるようなことしないでよ…… 「もう、玲央のバカっ 知らないからっ」 あたしは、涙を拭いながら、部室を出て走り出した。