「あ、あのねっ、あたしっ」 「なんだよ」 「あ、あのっ──」 「玲央〜〜」 優芽の声は、純也の声に遮られた。 手招きをして、オレを呼んでいる。 「あぁ、今行く──で、優芽なに?」 「ううんっ、やっぱりいいやっ」 優芽のことを気になりつつも、オレは純也のところに向かった。 「あぁ、きたきた」 純也のところに向かうと、オレもよく知っている、中学時代に仲が良かったヤツたちがいた。 「あのさ、玲央」