「は?ここは…?」


ふと気づいて見えたものは、見覚えのない天井でした。
ところどころ汚れていて、年季の入ったむき出しの蛍光灯が寂れた感じをより濃くしています。


「お~、目ぇ覚めたか?」



ひょいっと視界に誰かが入ってきましたが、ちょうど蛍光灯が後光になって、ただの黒い影にしか見えません。


…えっと……誰でしょうか?


「あれ~?まだダメ?どうしよっかなぁ…。安斎達に早く連絡してやりたいんだけど、もう少し待っとくかなぁ…。」



「あ、安斎さん!えっと、私はどうしちゃったんでしょう…?」



いきなり記憶がつながりました。私、トイレで…