「美羽ちゃん?控室で待ってるから…私も。話したいことあるし。待っててもいい?」
「…はい。」
いろいろ考えても出口が見えず、ぐるぐるのままでしたが瑠奈さんに待つなとは言えません。それに今はとりあえず一人になりたくて、とりあえず返事をしました。
どちらにしろ、今日の仕事は終わりました。
終わってしまったのです。
このままいつまでもこうしていることはできないのはわかっています。
もう少し心が落ち着いたら。
そうしたら、一歩を踏み出せると思います。
「わかった。待ってる。」
そう言って、瑠奈さんが出ていく音がしました。
忙しい瑠奈さんを自分勝手な都合で待たせるなんて、申し訳なく思いながらもとりあえず引いてくれたことに感謝をしました。
あと少し。
怒られるかクビを宣告されるかにしろ、あと少ししたら話を聞くことができる気がします。
自分が悪いのはわかっているのですから。

