気まずそうな彼には申し訳なくて、何とか記憶を探りますが…まったく。


「ごめんなさい。でも、会ったことありますよね。何となくそれはわかるんですが。」




「ちょっと待ってて。」



彼は台所から出て行くと、すぐに戻ってきて



「これならわかる?」



と、いきなりカメラを構えて数回シャッターをきりました。



……んん?