「それに拓海くんがいるしね。本当に心配していた訳じゃないんだ。もし怪しかったら止めてくれるだろうし。」



「この間から言ってますが、どうして会う前からそんなに拓海を信用しているんですか?もしかしたらこういう世界だからこそ引きずり込む悪い人とか思わなかったんですか?」




それは本当に父様の反応が、理解出来ませんでした。

しきりに不思議がる私に父様は

「あの約束を聞いたからね。」



と笑ってそれ以上は教えてくれません。



「これ以上は僕からは言えないよ。ちゃんと本人から聞かなくっちゃ。美羽ちゃんもよーく考えてみてね。あの約束をさ。」




………ムム。
あの約束については何だか私だけが微妙に疎外感です。
何ででしょう…。