メガネ男子は俺様王子さま


ね?とにこやかに小首をかしげる社長さんにつられて、首をかしげると


「考えてくれるの?ありがとう。頑張ろうね!」



えぇ〜。承知してないのにやることになってませんか?



社長さんの勢いに驚いて固まると


「ダメだ!美羽は一言もやるって言ってないだろ!まったく油断も隙もあったもんじゃない。」

横からのびた拓海の腕に引かれて、気づいたら広い背中が目の前にひろがっていました。

あぁ拓海って細く見えても男の人なんだなぁ…



「約束追加だ!結論を出す時は俺同伴の時だ。勝手に美羽に仕事させんなよ。」


「え〜!せっかく頑張ろうと思ったのに〜!」



社長さん?何を頑張るつもりだったんですか?



不満タラタラの社長さんの横で安斎さんは苦笑しながら


「仕方ないわね。カイがそういうなら約束するわ。今度は抜け駆けなしね。」



安斎さんはカイをよけて私を覗き込むと、



「ま、今日の撮影で大体感じはつかめたし、ウチとしては善処を期待するわ。」


ウィンクを見事に決めて、安斎さんは事務机の方に行ってしまいました。