「あれ?でも今日の撮影は…?」
その約束にある立場の理解と勝手な売り込みと自分で選ぶ…全部にひっかかりませんか?
「そうだ!だから今日の撮影は約束違反だって言ってんだ。美羽がさっぱりわかってないだろ。おまけに専属の話が出たって?どうすんだよ。断ったら事務所の信用問題になるだろうが!」
「…え?信用問題?そんな話になっちゃうんですか?」
「ほら見ろ!やっぱりわかってない。」
拓海の勢いが激しくて、思わずビクッと身をすくませると
「お前のせいじゃない。初めて仕事したんだしわからなくて当然だ。どうせそいつが欲をかいて仕事を入れたに違いねぇ。」
拓海が鋭く睨んだ相手は安斎さんではなく、社長さんでした。
「失礼だなぁ…人のことをまるであこぎな守銭奴みたいに言うなんて。美羽ちゃんに誤解されたらどうするの?」
面と向かって言われたにも関わらず、社長さんはのほほんと微笑みながら応えました。
「それを止めなかった安斎も。どういうつもりだよ!」

