そして今年は三年生が卒業して、絵馬が抜けて十四人になってしまった。
「安藤先輩部長になったんですか!?」
「ん?ああ…なんかくじ引きで決まっちまってなぁ…」
「んで?今日は何で又ここに来たん?」
冬崎先輩が肩をたたきながら言った。

「お願いします!!
もう一度ダンス部に入れて下さい!!」
私は頭を下げながら言った。
これ以外上手くなる方法が思いつかなかった。
「私…どうしても三ヶ月後のダンス大会で優勝したいんです!!」
「え…何でまたいきなり?」
「えっと…」
死に神に会ったなんて言えない…。

でも…どうすれば…。

すると、安藤先輩が私の頭をポンポンと軽く叩いた。
「どんな理由があったにせよ、俺たちはお前が戻って来てくれて嬉しいよ」

カァ〜と顔が熱くなるのが分かった。
「ありゃ?リカちゃん顔赤いよ?」
冬崎先輩が面白そうに言った。
「そ、そんな事ないっす!!」
「なんか言葉使いも変になってるよ。リカちゃん」

私のバカ…。

「んじゃあ、明日から練習参加な。忘れんなよ〜」
「ばいばい〜リカちゃん〜」
そして先輩達は体育館の中に入って行った。