俺カゴサイドストーリー

謝ったあたしに、雷さんはこう言った。



『気にすんな、客ので慣れてる』



たまに吐くお客さんを介抱するらしくて。



なんて心が広いんだろうと関心したのを覚えてる。



家出理由もちゃんと話した。



そして、当時付き合っていた彼女と微妙に別れそうだったので、あたしがいたらよけいこじれると判断した雷さんがあたしに紹介したのが虎宇。



虎宇と雷さんの出会いはよくわからないけど、虎宇なら顔が広いから仕事を紹介してくれるだろうって。



それが虎宇との出会いだ。



「はぁ!?」

「なにその反応」

「いや、なんでアスカが…」

「虎宇のお使いじゃなきゃわざわざ雷さんに会いに来ないし!!」

「虎宇の?」

「日取り決まったよ、留宇とのお見合い」

「そうか」

「それ飲ませてくれたら教えてあげる…」

「飲めるもんなら飲めよ」



雷さんが持ってたお酒は飲めたもんじゃない。



辛いだけの刺激物だ…。



さすが雷さんというべき代物…。