俺カゴサイドストーリー

車の中で電話したのは婚約者の礼奈。



「虎宇様、社長就任おめでとうございます」

「心にもないことは言わなくていいからね」

「では、なんのご用件でしょうか。今からデートのため時間がないのですが」

「礼奈から婚約破棄してもらえたら助かるね」



俺からしたら角が立つ。



なのでここは悪者に徹するつもり。



「では虎宇様、礼奈はもっとステキな方と結婚しますから!!お話は白紙にしていただきますっ!!」

「お疲れさん。自分の好きな相手のとこいっといで」

「ありがとう、虎宇様。あなたの力になれることなら、協力します」



さてと…。



俺も本命のとこに向かおうと思うのです。



アスカが働く会社は小さな会社。



俺が出向いたもんだから大慌てで社長やら専務やら。



偉いヤツが続々出てきた。



「本日はどのような…」

「社員をひとり、いただきに来ました。開いた穴は新島の方から派遣させていただきます」

「社員を…」



営業なんて、アスカに向いてるわけないだろ。