何だ四人って。 俺と祐一と、あと誰よ。 ……って顔をしてたらしく、祐一が一歩近づいて小声で俺に言った。 「俺らと、千里と、茜ちゃんだよっ」 祐一が最後に告げた名前を聞いて、一気に顔が熱くなるのが判った。 「……康太って、ホント判りやすいやつだよな」 俺の顔色を見て、祐一は呆れたようにつぶやいている。 「るせぇよ」 俺は力なく反論する。 電車が到着したので、俺たちは乗り込んでいつものドア際に陣取った。