その時、電車の到着を告げるアナウンスが響いた。


「そろそろ、ホーム行くね」

「うん。……あんまり深く考えなくていいから、ね」

「わかった」

「じゃ、また。気をつけて帰れよ」

「うん、今日はありがと。また明日ね」

秦野くんに手を振ってからホームまで降りて、電車に乗った。