その男の人が走っていくのを 見ながら 私はシャタ―を閉めようと手を伸ばす 入り口の前に置かれた 可愛いピンクのゼラニウムがふと目に入る まるでふられた可哀想な私を 慰めるように私の方を向いて咲いていた 別れ、そして出逢いの季節 春、 君は突然に現れた