そんな私、斎宮の仕事は、伊勢神宮様にお仕えすること、の他に最近では、"狩りの使い"の身の回りの世話がある。 これは、お上の命(めい)であるので逆らうことはできない。 ―だが正直面倒くさい。 実際、世話をするのは私ではなく、花達で、私は指示をだす。 それだけなのだが、なんとなく気が張って落ち着かない。 だから、 "狩りの使い"が来る、 という知らせが来ると とても憂鬱な気分になる...。