ゴーストシステム

「いってらっしゃいませ」

と言う言葉を横切り、自動ドアをくぐる。
そこはまた天国だった。
ほどよく冷房が効いていて過ごしやすい温度だ。

そして目の前には大きな水槽。
イルカが気持ちよさそうに泳いでいた。

「秀人!イルカ!」

セナは子供のようにはしゃいだ。
秀人の手を引き水槽へ近づく。

「かわいい~・・・私ずっとここにいてもいいかも」

「おいおい、まだ他にも見る所いっぱいあるぞ?」

「そうだねぇ・・・じゃぁもうちょっとだけ」

「しょーがねぇなぁ」