幼いころからずっと一緒だった。
いつからか気がついた時にはもう秀人を好きになっていた。
だけど気持ちをなかなか言い出せないでいた。
ずっと一緒だったからというのもあり、気持ちを伝えたら今の関係が崩れてしまうんじゃないかって思っていた。
そうなるのはイヤだ。
だからこの気持ちは自分の中にだけしまっておこうと思った。

でも中学の卒業式。
式を終えてみんなと別れたあと、いつものように秀人と帰り道を歩いていたときだった。
秀人が私に付き合ってくれないかと言ってきた。
答えはもちろんYESだった。
その場ですぐと答えを伝えると、私たちはその場で抱き合って喜んだ。

そんなことを思い出していたら窓のほうから、