あっという間に朝食を食べ終えた。
最後にカフェオレを一気に流し込む。
冷たいカフェオレが喉を通るのがわかる。
この季節にはとても心地いい。

「ごちそうさま!」

かばんを手に取ると玄関に向かう。
靴を履き終えると玄関に手をかけた。

「いってきまーす!」

「いってらっしゃーい」

扉の向こうから聞こえてくる声を背に少し重たい玄関を開けた。

眩しい光が目を眩ませる。
今日も暑くなりそうだ。

視界を取り戻すと、目の前にはいつもの姿があった。

「よっ!」

「秀人、おはよう」

秀人は私の幼馴染であり、今は彼氏でもある。