重たい体をベッドから起き上がらせて無造作に伸びた髪を掻く。化粧も落とさないまま寝たから気持ち悪い。 『…んぁ、朔?…おはよ』 クソ、何で今、イチの声が。 『ん?なに、怒ってんだ?寝相の悪さなら気にしなくていいぞ』 ―――そう、あれは、初めてウチに泊まった日だ。 朝起きればあたしはイチが寝ていたベッドの下で転がっていた。 寝不足に加えて、訳の分からない感情。不甲斐ない、コンチクショウとあたしは、初めて二人で迎えた朝のロマンチックさ微塵もなく不機嫌に溜め息をついた。