ケイの強さは重々承知だ。
彼の能力がなんなのかはわからないが、こちらにはエクターもいる。
まず敗れることはないはずだ。
引き金に絡めた指は、いつでも撃てるよう力が込められている。
ケイはエクターを見据えると、静かに言葉を紡いだ。
「情に流され手を貸すとは、十三騎士にあるまじき行為だ。私達は血の通った人間兵器。兵器に情などいらない」
「確かに俺は軍人失格かも知れない。けど、何を言われてもオレはオレオ達をここから逃がす。オレオはなにも悪くないんだから」
NO.ⅣとNO.Ⅸ。
時魔法と一丁の銃。
単純な戦闘能力では、エクターが一歩二歩先を進んでいる。
それでも彼の額からは大粒の汗が溢れ、頬を伝い流れて行く。
心なしか、指先も震えているようないないような。


