「……そうね。逆に私たちが重い荷物を肩代わりしてあげないとね」 その意気だとコーズは笑う。 マリも笑い返して、ふと窓の外を見上げた。 今宵の夜空は荒れるだろう。 どうか明日は荒れぬようにと祈りながら、アルコールの眠り唄に身を委ね、そっと瞼を閉じていった。