と同時に、オレオの馬鹿力に恐怖を怯えた。
どうやったらドデカイ足があんな風に切れるんだよ。
シキも驚きのあまり口をあんぐりと開けている。
自分の部下達を意図も簡単に葬り去った宿敵をあっさり倒した少年。
驚くのも無理はない。シキからしたら、オレオはただの小さい子供なのだから。
砂と血まみれになったオレオは、コートの袖で乱暴に顔を拭いた。
後で水洗いしなくちゃとコートの心配をしながら、ベモスに止めを刺そうと黒刀を握りなおす。
粉塵が収まりベモスの姿が確認できる。
オレオはベモスに近づくが、ピタリと足を止めて先ほど自分が切りつけた右前足を凝視した。
信じられない光景がそこにはあった。
傷口の細胞が異常なスピードで分裂を繰り返し、縦に裂かれた前足を修復している。


