凄まじい勢いで吹き出る血液。


けれどもう手遅れ。


巨大な魔物は目を覚まし、ギロリとオレオへ視線を向けた。


「あはは……お休みの所申し訳ない。それではごゆるりとお休みくださ~い」


御丁寧に言っても無意味である。


魔物の咆哮が、夜の砂漠に響き渡った。