―優等生乱用




カコが死んでから
“あの人”から何かお告げが
あるわけではなく私たちは
いつも通りの億劫な生活をしていた。

というか、この世界に来てから
あの人の声を一度も聞いていない。

あぁ、やっぱりどうでもいい。

他人が死んだって。

ミライのように泣けないよ。


…泣けない。