私はうなずく。 良かった。 安堵して、涙がどんどん流れてくる。 この世界全てが歪んで見える。 「ケータイかして」 彼は手を差し出した。 私はずっと持ち歩いていたケータイを 彼の手に置いた。 彼はそれをパキンッと逆に折り 立ち上がって 自分のケータイと一緒に川に投げ捨てた。 私はそれを黙って見ていた。