―優等生乱用



「そのとき部屋に勢いよく入ってきて

泣きながら必死で俺を止めたのは

幼い頃の朝子だった。」


“泣きながら”

私はその言葉に反応した。


彼はその反応に察したのかはにかむ。



「あの泣きじゃくった朝子の顔。

俺はそれに助けられた。」


遠くを見る。

遠くでは女性が大型犬を散歩させている。