―優等生乱用



ミライとの電話を切り
私たちは河原へ向かった。

「変わったね、カコ」

姿はあまり覚えてないが
今まで電話の向こうで聞いていた
彼の姿とは全く違う彼が
私の横を歩く。

涼しい風が私たちを横切る。
空は絵に描いたようにきれい。


「変えたのは朝子のおかげだよ」


兄貴はそう言った。


「昔の俺はほんとダメだった。

自分の事しか考えてなかったからね。

人に頼ることしか出来なかった。」


兄貴の弱音。
それはカコと一致する。