―優等生乱用



「なんで…?」


「ミライ、カコって兄妹いるって
言ってなかった??」


「確か妹が居るって言ってたような…」


「それ、私みたいなんだ」


カコのことは全く知らなかったので
ミライに聞けばそれが確信に変わる。


「それって…」

電話の向こうのミライの声に
私は兄貴を見た。

兄貴はいつもの笑顔を見せる。


「今、私の目の前にカコがいる」